INDEPENDENCEの主な特徴
直感的インターフェース
『INDEPENDENCE』のインターフェースは非常に明快で、直感的に操作が可能です。例えば、インターフェースの上部にはメイン・ウィンドウの切り替えボタンが一列に並べて配置されていますので、サウンドやインストゥルメントを操作する上で、モード(画面)の切り替えを素早く行うことができます。また、モードによってはパラメーター表示とファイル・ブラウザ表示をスムーズに切り替えるコンテンツ(Content)ボタンがあり、常に全体を確認しながら作業を行うことができるようになっています。
レイヤー数無制限
ロード可能なレイヤーの数を無制限としました。サンプル数も同様に無制限です。更に、ポリフォニー(同時発音数)も無制限ですので、パフォーマンスの面では『INDEPENDENCE』はまさに理想的な仕様になっていると言えるでしょう。
超高速ストリーミング・テクノロジー
使用しているコンピュータの性能に合わせて、サンプルをハードディスクドライブから読むのかRAMメモリから読むのかを選択することができるようになっています。また、使用しているシステムに合わせて極限までパフォーマンスを向上させる為に、各ストリーミング・オプションをカスタマイズすることも可能です。
オートRAMクリーナー
自動でCPUパワーとメモリの節約を行います。オート・クリーナー機能をオンにしている時は、実際には使用していないオーディオ・サンプルはインストゥルメントから自動的に削除されます。もちろんこのオート・クリーナー機能をオフにすれば再度すべてのオーディオ・サンプルにアクセス可能となりますので、後からインストゥルメントに変更を加える時も問題ありません。
強力な検索機能
膨大なサウンドライブラリのデータベースの中で迷わないよう、強力な検索機能を搭載しています。検索項目を入力すると、プルダウンメニューには探しているプロジェクト、レイヤーセット、レイヤーのみが表示されます。
プロフェッショナル・ミキサー
最も画期的な部分がこのミキサーであり、既存のプラグイン・ミキサーの中でも最も強力であると自負しています。『INDEPENDENCE』の中に既に存在するインストゥルメントは、ホスト・アプリケーションに切り替えることなく、全てここでミックスが可能です。「無制限バス・チャンネル」、「無制限カスタム・チャンネル(内部バーチャル・チャンネル)」、「40種類以上のプロフェッショナル・インサート・エフェクト&フィルター」などは、このミキサーの驚くべき機能のほんの一部に過ぎません。
プロサラウンド環境
INDEPENDENCEは現存するソフトウエアサンプラーの中で最も洗練されたサラウンド環境を搭載し、プロフェッショナル用のサラウンドフォーマットをすべてサポートしています。例えばPro Logic、Dolby Surround、DolbyDigital、DTS、ITU、SDDS、さらに最大7.1 チャンネルまでを網羅します。そして、ミキサーの出力チャンネルに対しても対応するサラウンドフォーマットを割り当てる必要があることを気に留めておいてください。もちろん、すべてのインサートフィルタ、エフェクトはすべてサラウンド互換になっています。
INDEPENDENCEの“ プレファレンス”ページでは、更なるサラウンドフォーマットの設定が可能です。インポートしたサラウンドファイルに対してこのプレファレンスでの設定を適用したり、すべてのマルチチャンネルのファイルに対して、以下のような全体的なチャンネル設定を割り当てることが可能です。
50種類以上のチューニング・モデル
世界各国を代表するエキゾチックなメロディ・モデル...アラビア、トルコなどのオリエンタルな旋律のプリセットを50種類以上も搭載しています。更には、自分で制作したオリジナルの旋律をプリセット・リストに追加することも可能です。
オルタネート&レガート・モード
ステップ、アーティキュレーション、1ノートにつき最大32種類もの細かなバリエーション、アドバンスド・レガート・モードなどの革新的なオプションにより、サンプリング・インストゥルメントに "本物らしさ" を付加します。これらのオプションはすべて細部に至るまでカスタマイズ可能となっているだけではなく、『INDEPENDENCE』がバックグラウンドで自動的に管理を行います。
インポート機能
『INDEPENDENCE』は全てのYellow Tools社MVI製品(Culture、Majestic、Candy)と互換性があり、また、WAVファイルやAIFFファイル(32 bit / 192kHz 対応)をインポートすることができます。更には、オートマッピング・インポートという画期的な機能も搭載しています。これは、複数のサンプル音のファイル名から名前構造を見つけ出し、ひとつのグループとして類推する機能です。この際、次のようなファイルインポートの認識オプションがあります。:マルチ・キーマッピング(メロディ楽器用)、単一キーマッピング(パーカッション用)、クロマティック(ループやエフェクト用)、セクションとオルタネートを自動認識するYellow Tools 独自のXYZインポート(3Dインポート)。
※Chiken System社から発売されている『Translator - Independence Edition』により、既存の主なハードウェア/ソフトウェア・サンプラーのフォーマットを『INDEPENDENCE』用に変換することが可能です。『INDEPENDENCE』の登録ユーザーは、Yellow Tools社ユーザーエリアよりトライアル版(Mac OSX/Windows XP)を無償でダウンロード頂けます。本トライアル版では、AKAI S1000/S3000を『INDEPENDENCE』用に変換いただけます。
「Origami」
「Origami」インパルス・レスポンス・プロセッサーは、”トゥルーステレオ"(=4チャンネルを持つマルチチャンネル・オーディオファイル)や、SDDS7.1以下の”トゥルーサラウンド"(=64チャンネルを持つインターリーブ・オーディオファイル)での処理も可能です。
オーディオ・エディタ
独自のサンプル、または既存のレイヤーをインポートした後は、この非常に強力な『INDEPENDENCE』のオーディオ・エディタが、各サンプルのスタートポイントやエンドポイントのファインチューン、ループマークの編集、ボリューム、ピッチの調整などを可能にします。
オーディオファイルの波形とファイル名の隣には、サンプルレート、ビットレート、ファイルタイプ、長さ、フレーム数、ファイルサイズなどの情報がビジュアルに表示されます。尚、マルチチャンネル・サンプルを使用している場合は、それぞれのチャンネルを個別に表示することが可能です。
自動グルーブ認識機能「スライス・エディタ」
ループを編集する上での、特にテンポ変更における制限や制約は、『INDEPENDENCE』に搭載している画期的な ”Flexible Groove(フレキシブル・グルーヴ)” モードがすべて解消しました!
『INDEPENDENCE』のオーディオ・エディターでは、好きな時にいつでも “Slice(スライス)” モードにできます。また、“sensitivity(センシティビティ)” セッティングを使用して、選択したループに対して自動グルーヴ認識の調節を行うことも可能です。
更にスライス・エディターは、ズーム、スライス・マーカーの固定&移動、手動によるスライス・マーカーの削除&追加、全スライス・マーカーのフレームに則した移動&調整、などといった多数の柔軟かつ直観的編集オプションを搭載しています。各スライスはクリックするだけで再生されますので、現在行っている設定や調整具合もすぐに確認できます。 そう、すべてをリアルタイムで行う事が可能なのです!
そして、史上初、オーディオ・ループをオリジナル・チューンのまま、クオリティを一切損なうことなく、最高60%までスローダウンさせることが可能です! もちろん、ご希望とあらば、ループのチューンを変更&調節することも可能です。
MIDIプログラム・チェンジ
MIDIプログラムは、『INDEPENDENCE』、そしてそこに含まれるレイヤーにとって強力なリモートコントロール力を発揮します。複数のコンピュータで作業している場合、例えばモニターを接続しなくとも、ホスト・アプリケーションが入っているのとは別のコンピュータに『INDEPENDENCE』をインストールし、コントロールすることが可能です。レイヤーの切り替えを行う場合でも、ホスト・アプリケーションの「プログラム・チェンジ」オプションで簡単に操作することができ、『INDEPENDENCE』に触れる必要すらありません。
MIDIプログラムのもう1つの特徴は、MIDIファイル(フォーマット1)への互換性です。自分のハードウェアもしくはソフトウェア・シーケンサーに「プログラム・チェンジ」番号を持つMIDIファイルをロードすると同時に、『INDEPENDENCE』はそれに対応するレイヤー・パッチを自動的にロードします。
更にMIDIプログラムによって『INDEPENDENCE』はライブ・パフォーマンス用の強力なワークステーションに成り得ます。(プリキャッシュ機能をオンにしている場合、)余計なロード時間がかかることなく、MIDIキーボードを使って直接現在ロードしているレイヤー・パッチ間の切り替えを行うことが可能です。
『INDEPENDENCE』は最高16,383種類のバンクを操作可能です。各バンクは、それぞれ0-127の128種類のMIDIプログラムを持つことが可能ですから、つまりはなんと2,000,000種類以上のMIDIプログラムがアサインできるという事になります!
プリキャッシュ機能
ロード時間を短縮する為に、『INDEPENDENCE』ではプリキャッシュ機能を搭載しました。全てのレイヤーはユーザーが選択しているプリキャッシュ機能に属しており、『INDEPENDENCE』に事前にロードされていますので、プリキャッシュ機能をオンにした時には余計なロード時間がかかることなく、即利用可能となります。
このプリキャッシュ機能は、『INDEPENDENCE』を使ってライブ・パフォーマンスを行う場合に大変役立つことでしょう。希望のプリキャッシュ機能を選択するだけで、数ギガバイトもあるインストゥルメントを瞬時に切り替えることができるのですから!
また、このプリキャッシュ機能自体は、ストリーミングや他の機能をオンにした時のように別途RAMメモリを必要としないので、ご使用のコンピュータ・パワーに使い勝手が左右されることはありません!
ブラウザ・ページ
『INDEPENDENCE』搭載のオーディオファイル・ブラウザからは、『INDEPENDENCE』に収録されている以外のライブラリ、自作のインストゥルメント、オーディオファイルやループなどにも、簡単に、そして素早くアクセス可能です。
ここでは単にファイルを一覧する ”ブラウザ” として機能するだけではなく、ファイルをインポートした時点で自動的にマッピングを作成する機能も搭載しています。更には、Pre-Listen機能を使ってインポートする前にファイルを試聴することも可能になっています。
カスタム・リモート・コントロール
8種類のノブやボタンに好みのパラメータを割り当て、ユーザインターフェイスをカスタマイズする事が可能です。
各パラメータには“カスタム・ラーン”オプションが用意されており、カスタムコントロールノブやボタンはどのようなパラメータにでもすぐに関連付けることが可能です。パラメータをアサインする他に、ノブに割り当てたパラメータの最小値・最大値をセットし、限られた領域を特定の値の範囲内で調整といった事も可能です。
40基以上のインサート・エフェクト
既存のインストゥルメントを自分の思い通りにカスタマイズする方法と言えば、マニピュレーション(操作&処理)とエディット(編集)です。
その為『INDEPENDENCE』では、40種類以上に及ぶ専門のインサート・エフェクトを搭載しています。これにより、各チャンネルに好きなだけインサート・エフェクトをアサインすることや、ドラッグ&ドロップでインサートのシーケンスを簡単に変更することができます。
マイク、キャビネット、プリアンプ・モデラー
マイクモデラーは、インストゥルメントのマイクの個性を瞬時に切り替えることができます。14種類の異なる伝説的なマイクと、コンデンサ、ダイナミック、チューブの3種類のカテゴリを組み合わせることが可能です。さらにマイクのモデルによっては、異なるポジションも選択できます。無指向性、指向性・近距離、指向性・遠距離、指向性・さらに遠距離の4種類です。
キャビネットモデラーはインストゥルメントに対して、典型的なキャビネットサウンドをシミュレートするためのものです。(ただしこれは、エレキギターとエレキベース用に特別にデザインされたものです。)6つの伝説的なキャビネット、異なるサイズ、そして異なるマイクポジションを組み合わせることが可能です。
INDEPENDENCEには12種類ものプレミアムなプリアンプが内蔵されています。これらは、Independenceのコア・ライブラリとIndependence用インストゥルメントに特別に用意されたものです。
拡張キー・スイッチ
レイヤー間を切り替える標準的なキースイッチの他に、『INDEPENDENCE』はレイヤー内でプレイ・スタイルなどの切り替えを行う "レイヤー内部キースイッチ" を搭載しています。
MIDIラーン機能
完全なホスト&MIDIオートメーションが可能な他、ほとんどの『INDEPENDENCE』の機能に対して、MIDIラーン機能(キーアサインの為に、MIDI入力を学習する機能)を適用することができます。
フレキシブル・モディファイア
『INDEPENDENCE』の最も強力な機能は、インストゥルメントやサウンドを柔軟に処理できる、このフレキシブル・モディファイアです。ここでは、サウンドのカスタマイズをする為に必要なありとあらゆるソースにアクセス可能となっています。この機能を使えば、インストゥルメントを容易にカスタマイズ&マニピュレートできるだけではなく、作業をシンプルに、そしてオートメーション化することが可能です。
そしてフレキシブル・モディファイアの最大の特徴として挙げられるのが、複数の作業を同時に行うことができる点です。たった1つのコントローラー(MIDIキーボード、MIDIコントローラー、ホスト・アプリケーションなど)を使って、そしてたった1度のアクションで、いくつものパラメーター(例えばボリュームとフィルター・カットオフとパノラマなど)を同時に変更することが可能となっています。
更に『INDEPENDENCE』は、別々のコントローラー・レンジ(最低値と最高値)、パラメーター別のエンベロープ設定、値の反転(インバート)にも対応しています。もちろん、複数アサインしているモディファイアの各パラメーターをいつでも個別に拡張することも可能です。
アレンジャー機能
アレンジャーは、自動コード認識機能を持つ、大変ユニークで実にインスパイアされるMIDIファイルプレイヤーです。これは、さまざまな MIDI ファイルをインポートし(例えば短いストリングスのアレンジなど)、このMIDIファイルにコードをつけることができるというわけです。
シンク機能
フリー・エンベロープ、ステップ・シーケンサー、LFO...関連するモジュールやインサート・エフェクトを、ホストはもとより内部テンポにもシンクさせることができます。BPMテンポの他に、各モジュールに個別のビート・シンクロナイゼーションをアサインすることも可能です。
充実したプリセット
素早い結果を出す為に、『INDEPENDENCE』はシングル・インサート・エフェクト、エフェクト・バンク、モジュールなどに、数多くのプリセットを用意しています。もちろんユーザーはプリセット・メニューに独自の設定を追加することも可能ですし、自由に付け足し、置き換え、コピー/ペーストすることが可能です。